葉っぱ日記

日々のあれこれを。気づいたままに書いています。

あの子のこと

このごろ、ふと
思い出します。

子ども達が生まれる
少し前。

はじめて授かった命のこと。
生まれることなく
ほんの一時、やって来て
空に還っていった
愛しい愛しい
もう一人の我が子のこと。

長く子宝に恵まれず
結婚して8 年たって
やっとはじめての妊娠。

嬉しくて
嬉しくて
とにかく幸せで。

でも、育つことなく
水のように流れていってしまって。

あの子には
たくさん、もらったなぁ。

「幸せ」も
「愛しさ」も。

ほんのつかの間
私の中にいて
その間に
ただただ
「愛しさ」と
「満たされる」ことと
「幸せ」を
たくさん
たくさん教えてくれて

そして
その時がきたら
空に還っていっちゃった。

私は何もしてあげられなかったなぁ
抱きしめてあげることも
「大好きよ」って
目を見て笑い合うことも。

何一つ、してあげられなかったなぁ。

せめて
あの子が来てくれたことを。

その美しさと愛しさを
ずっとどこかで抱いていたいな。

ふと思い出しては
「ありがとね」
「今もこれからも
ずっとずっと愛してるよ」って

そっと、伝えること。
それくらい。
ほんの、それだけ。

でも、どうしてだろう。

そうやって
想っていると
私の方が
暖かくなって
また、満たされていって。  

つながってるな
届いてるんだなって
感じます。

ふと、思い出して 
あの子のことを
書いてみたくなりました。