泣いてもいいよ。

三歳の長女は
声がおおきくて
泣き声も豪快です。

「うわぁ〜ん」って
涙ポロポロながして
大きな口をあけて泣きます。

その様子をみると
「泣いていいんだなぁ」と
しみじみ感じます。

「そうかぁ。
哀しかったんやなぁ」
「イヤやったなぁ」と
なでなですると
さらに
「そうだ」と言わんばかりに
大声で泣きます。

今の哀しさを
今表現する。

ただ、それだけのことが
難しくなって。

「なんで、哀しいの？」って
わからないけど「哀しい」って
そういう体験もして。

だから
眩しいなぁ。
こんなに清々しく
泣ける姿、って思います。

そして。
ひとしきり泣いたら　
すーっと落ち着く。

その瞬間は
本当に晴れ間が広がるよう。
雨あがりのアサガオのよう。

ちょっと羨ましいよ。

「泣いていいよ」
大人になった私にも
伝えたいなぁ。