葉っぱ日記

日々のあれこれを。気づいたままに書いています。

カメムシ

カメムシの季節ですね。

田舎で暮らし始めて7年目。
都会で暮らしていた時に
なかったことの一つに
カメムシで季節の変わりを
実感する、というのがあります。

カメムシ、くさいし
どこでも入ってるし。
外に洗濯物を干すと
必ず2、3匹
くっついて家に入ってくるので
「迷惑だなぁ」と。

これまでは
ティッシュでつまんだり
ガムテープでくるんで
ゴミ箱にポイっとしてきました。

だんなは、
「かわいそう」って
外に逃していましたが
外に投げても
ひるがえって飛んできて
服についたりするので
それが、もう嫌で…。

でも、最近知ったのです。
実はカメムシ
自分のだした匂いで
死んでしまうことがある、ということ。

瓶の中にいれて
密封して刺激すると
自らの臭い匂いにさらされて 
死んでしまうらしいのです。

何か憐れで切ないなぁ。

そしたら、カメムシだって
極力、本当は
臭さを出したくないんだよね。
だって
臭さで最もダメージをうけるのは
自分自身だもんね。

だけど
「死んじゃう!」って
必死になった時に
背に腹は変えられずに
臭くなっちゃうだろうなぁ。

それがわかってから
カメムシが何か愛しくて
そっと素手でさわってみると
やっぱり臭くならない。

やさしく手に乗せると
やっぱり臭くならない。

「ほんとは
臭くなりたくないんだよね」

このごろは
そう言って
そっとそっと指にのせて
外に出すことにしてる。

一生懸命さとか
不器用さとか。

「それでも生きるしかない」
そんな重さを
背負う同じ命として。

カメムシが可愛いです。