葉っぱ日記

日々のあれこれを。気づいたままに書いています。

「強さ」について

「強さ」について。

1年生の長男は
身体が小さく 
力も弱い。

一昨日
戦いごっこをしている様子を
目撃したけれど
一つ下の
自分より体格のいい保育園児に
すっかりやられっぱなしだった。

「がんばれ!ちょっとぐらいやりかえせ!
正当防衛!!」
心の中で応援するも
息子は
ほとんど手を出さない。

小さな頃から
そうだった。

保育所
一方的に
お友達に殴られているのを見て
ちょっとぐらい
やりかえした方が
「やられっぱなし」が
なくなるんじゃないか、と。

「やりかえしてごらん」
って言ったこともあった。

でも
傷つきやすく
自分の痛みにも
相手の痛みにも敏感だから
たとえ親に言われても
暴力を
誰かにむけることができない。

そんな息子は
弟や妹が
転んだり
失敗して泣くと
大急ぎでかけつけて
「大丈夫か〜?!」
「痛かったなぁ」と
私より早く
泣いている子を
抱きしめてくれる。

同じおやつを
先に食べ終わった妹が
「おにぃにの、ちょうだい」
と手をだすと
必ずわけてくれる。

「やさしいんだけどな」
「こんなんで大丈夫かなぁ」
ふと、心配になって。

これまで息子に
「強くなってほしい」
「強くなってほしい」と
思ってきた。

だけど
このごろ、ふと感じる。
この子は
「強い」のかもしれない。

こんなにも
妹や弟を
「守ろう」とできる

こんなにも
相手の痛みに
「寄り添おう」とできる。

これは
誰かとつながり
わかり合っていける
人としての
「強み」なんじゃないかって。

だから
もう
「強くなってほしい」と
思うことをやめて

「この子は目に見えない
強さをもっている」って。
「だから大丈夫」って。

その感覚を
自分自身の中に
大切に
深めていこうと思う。