葉っぱ日記

日々のあれこれを。気づいたままに書いています。

脱スピ②親友の怒り

それから。
「統合」をやめてから
しばらくは
「統合」で感じていた
万能感は残っていて
ハイな状態が続いていました。

世界が鮮やかで
何もかもがくっきりしていて。
「何でもできる」という
感覚がありました。

そして
「私に起きたことを今度は
心理学で解明してみたい」
とか

「他のスピリチュアルな方向からみて 
どうなんだろう?」
とか。

スマホを片手に
色々調べたり
本を読んだり。
「あれも、これも」と
落ち着きなく。
「今すぐ何かをはじめたい」
「統合にかわる何かをはじめたい」
と探し回っていました。

たけど、身体は
育児疲れと寝不足で
風邪を長引かせ、ガタガタでした。

そんな私の状態をみて
私を連れ戻しに来てくれた親友が
今度はとても怒りました。

「まったく自分に向き合おうとしていない」

「旦那とも家族とも向き合っていない」

「スピリチュアルの次は
心理学に逃げている」

「もっと自分を大切にしてほしい」

「どんなに自分が異常な状況だったか
どんなに自分が苦しかったのか。
逃げずに向き合ってほしい」

それは、そのとおり。
今なら、とても真っ当な意見だと
頷けるのだけど。

当時の私は

「何でこんなに怒るの?」

「一体何をそんなに心配してるの?」

「もっと私を信頼してほしい」

「私を見て腹がたつなら
私のあり方に不快に感じるなら
楽な位置まで、距離をおいたらいいのに」

っていう感じで
彼女の憤りの意味が
よくわかりませんでした。

ただ
これまでの私の何かが
彼女をひどく心配させ
そして、ひどく傷つけたことは
その言葉の端々から伝わってきたので

「ごめん」って
そこは、心から謝りました。

何を、そんなに怒っているのか
わからなかったけれども。

彼女が私をとても大切に
想ってくれていること。
そして
必死になって、私の力になろうと
してくれていること。

そこだけは、はっきりと
くっきりと、伝わってきたので。
何より彼女がやっぱり
大好きだったのです。

それから
親友の怒りにふれてから
「今すぐに統合にかわる何かをみつけよう」
と探し回る手が、止まりました。

「何であんなに怒ってたんだろう?」
数日は、気がつくと
くりかえし、それを考えていました。

「私は、そんなにも自分に
向き合ってないのかな」

「私はそんなにも危なっかしいのかな」

そして、だんだんと
「統合」をやっていたときの
そして、やめてからも続いた
「ハイな万能感」が消え
その下に隠れていた
何ともいえない重さ。

憂鬱な
出口のないような重さ。
馴染みのある重さが
戻ってきました。

言葉にすると、それは
「生きていくこと」そのものに対する
不安や心細さのようなもの。

それが、じわりじわりと
表にでてきました。

そう、私はこれから
逃げ回っていたんだな。

認めたくないけれど
認めたくないけれど。

これから、逃げ回って
「統合」をはじめたんだ、と
気が付きました。